30歳からのブログデビュー

アラサー男があなたに贈る現代版「徒然草」(つれづれぐさ)

あまりにも穏やか…「100%の朝」の話

1.

 

今日は良く晴れていて気持ちが良い。

 

自分は今、ファミレスにいて、窓ガラスから差し込む陽光をポカポカと浴びている。昨日は夕飯を食べそびれて寝てしまったので、今日は、朝からとんかつ定食&そばを食べてしまった。そして、コーヒーを飲みながらブログを書いています。

 

今朝のファミレスは、何だか雰囲気が違う…あまりにも穏やかだ…と思ったら、BGMがないのでした。しかし、空調の音や、ホールからのガラスやお皿がぶつかる音、シャーという心地よい水音、あるいは外の木々や葉のすれるかすかな音が混じり合い、なんとも極上な空間が出来上がっています。

 

(不審に思ったお客のおじさんが、店員さんに尋ねるところを盗み聞きしていました。どうやら、BGM関連機器が故障しているらしいです。おじさんは「いやあ、音楽あるので、耳が慣れてるからね」と言っていました。ヘビーユーザーだとすぐ異常に気づくようです。…自分としては、朝は「無音」のほうが好きだけど)

 

ほとんどこれ以上、望むべくもないほどに100%。 

 

怖いくらいにすべての均衡が保たれ、調和している。

 

なんと素晴らしい朝。

 

なんと素敵な、週のはじまり。

 

 

2.

 

さて、南の島滞在も、残すところあと1週間になりました。

 

長いような短いような…まあ、ちょうど良い期間だったかもしれないですね。

 

3ヶ月だと長すぎだし、1ヶ月だと短い…そんな感じじゃないでしょうか?

 

 

それで、残りの1週間をどう過ごすか、ということを考えようと思います。

 

天気予報では、今週はずっと晴れだそうです(おまけに最高気温が29度くらいあるようです笑)

 

例えば、海水浴だってできます。ビーチで日焼けもできるでしょう。あと、あの素敵な図書館にはもう1度行きたいし、あと、温泉でゆっくりもしたい。それから、島の端の岬には何回か行きたいですね。

 

う〜ん、それじゃあ、こうしましょう。

 

あと1時間くらい仕事する→ビーチで2時間ほど体を焼きながら昼寝する→図書館へ行って本を読む→昼食→島の端っこの岬へ行く(潮風に当たる。時間によっては夕日が見えるはず)→眠くなかったら温泉に入る→帰って軽く夕飯&ビールでもたしなんで寝る

 

……うん。プランとしてはパーフェクトですね!

 

3.

 

青空は まだ手つかずの 今日そのもの

地球が浮かぶ コーヒーの海に

「この子らを世の光に」の話〜相模原障害者施設殺傷事件を考える

1

 

NHKスペシャルラストメッセージ この子らを世の光に』(2007)を見た。戦後障害児教育の父とも言える糸賀一雄のドキュメンタリーだ。 

復刊 この子らを世の光に―近江学園二十年の願い
 

 

 例の相模原障害者施設殺傷事件の影響を受けての放送のようだが、大変考えさせられた。

 

 

「能力のない人が排除される」という構造は、今の社会に確かに存在する。

 

これは何も障害者に限った話ではない。

 

学校でも成績によって次の学年や学校が振り分けられる。人によっては、それで就職の可能性が狭められる。本人に能力があっても、経済的な理由で可能性が断たれるケースも多い。会社でも、結果の出せない社員はリストラされたり、自主退職に追い込まれる。

 

こういう構造の中では、障害者も健常者も、本質的に変わらないのではないか。

 

そして『強者しかいらない』という世界は、殺し合いの世界だ。障害者のQOL(quality of life=生活・人生の質)は、そのまま健常者のQOLに直結していると言っても過言ではない。つまり、障害者が脅かされ、幸せではない社会は、健常者にとっても、常に何かに脅かされ、幸せではない社会と言えるように思える。

 

 

……昔『バトルロワイアル』という映画があったが、そのような視点で改めて見ると、興味深いかもしれない。

 

バトル・ロワイアル

バトル・ロワイアル

 

 

2.

 

おそらく大切なことは、多様な生き方や価値観が整備され、そこを縦横無尽に横断できる自由だ。

 

また、ある生き方や価値観が、他の生き方や価値観を否定することがないようにすべきだ。

 

そして、多様な生き方や価値観こそ、公共の教育で子供達に伝えるべきだ。

 

 

障害のある人の多様な生き方や価値観を認め、他者がそれを否定し、破壊することは許されない。

 

一般的な学校や会社の「成果主義」についていけない人が、競争のない生き方や価値観を選びたいのなら。他者がそれを否定し、破壊することは許されない。

 

3,

 

世の光 「この子ら」とは 私たち 

新世紀を 照らす光に

 

福祉の思想 (NHKブックス)

福祉の思想 (NHKブックス)

 

 

短歌デビュー! の話

1.

 

最近、短歌がちょっと流行っているようです。

 

自分はと言うと、俵万智さんの『サラダ記念日』すら読んでいません…。

サラダ記念日 (河出文庫―BUNGEI Collection)

サラダ記念日 (河出文庫―BUNGEI Collection)

 

 

しかし斉藤斎藤さんの斬新な短歌は素直に面白いと思いましたし、穂村弘さんも時の人ですよね。

 

あと、これはちょっとヘビーでしたが「スゴいものを読んだ…」と感じました。ある、死刑囚の歌集です。 作家・辺見庸さんの尽力により出版に至ったと聞いています。

棺一基 大道寺将司全句集

棺一基 大道寺将司全句集

 

 

 

自分は小説家を目指した時期がありますが、やはり「何かを創りたい」という創作意欲が旺盛でもてあましております(笑)

 

現在、小説は書いていませんが、一応物書きとして生計を立てている身です。「仕事で文章を書いているんだから、創作欲も消えるだろう」と思っていたんですが、やっぱり消えないものですね…。これはちょっと面白い発見でした。「甘いものは別腹」…みたいな感じでしょうか(?)

 

そして「創作欲」を比較的手軽に満たす手段として、短歌を作ろう、と思ったのです。

 

2.

 

そんなわけで、本日からこのブログ『30歳からのブログデビュー』は、歌ブログになります!笑

 

…と言っても、普通の文章としてのブログは書きます。

それとは別に、印象に残った場面や心情を「切り取る」ように、1つの象徴というか、氷山の一角として、短歌を掲げるようなつもりです。

 

では、さっそく…

 

3

 

横断歩道 渡りし姉弟 手を引いて


お辞儀する姉 秋の国道

 

…今日、車でビーチに向かい国道を走っていました。信号待ちで、横断歩道の前を止まっていると、中学生の女の子と、ランドセルを背負った小学校3年生くらいの男の子が手を繋いで渡っていました。たぶん姉弟でしょう。

 

驚いたのは次の場面です。

 

横断歩道を渡り終えると、お姉さんがくるりと道路側を振り返って、両車線の車に頭を下げて「礼」をしたのです。

 

「おお、すごい…」

 

と、車中で思わず、1人つぶやいてしまいました。

よく小学校だと「手を挙げて横断歩道を渡りなさい」と教えられますが、お姉さんも中学校でそんなふうに教えられたのでしょうか? それともご両親の躾け? あるいは自発的に?

 

いずれにしてもこんな場面に出会ったことが無かったので、驚きました。同時に、すごく素敵な気分になりました。弟くんは良いお姉さんを持って幸せですね。

 

4.

 

月明かり 夜の浜辺を照らすから


満点の星 灯台も応える

 

…すごく幻想的で素敵な光景なのですが、自分が滞在中の南の島では日常のようです。

 

これだけ美しい海や、ビーチ、夜空、岬が日常というのはどんな気分なのか。

 

1ヶ月半近く過ごしてみて分かったのは「自然に抱かれているような感じ」でしょうか…。そういう不思議な安心感は、なんとなく常に感じられるような気がします。

 

 

5.

 

稚拙な歌ですが、精進したいと思います…。

南京豆とキューバの話

1.

 

モイセス・シモンが作曲した『南京豆売り』という曲がある。一応、アフロキューバンのスタンダードだ。

 

www.youtube.com

 

なんでも、キューバでは”南京豆のお菓子”を売り歩く光景が名物らしく、この曲は、そのユーモラスなかけ声から着想を得たという。

 

2.

 

キューバはおそらく「世界で唯一成功した社会主義国」と言って良いかと思う。マイケル・ムーアの映画『シッコ』では、アメリカで医療を受けられない人が、キューバの無償医療を受けて号泣するシーンがあった。

 

シッコ [DVD]

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つい最近の国交正常化前、当時のアメリカには「社会主義国は敵。だからキューバも敵」というイデオロギーを信じる人が多かった。しかし、映画の中でキューバの医療を受けた人々は感動し、混乱する。

 

「愛すべき祖国アメリカでは医療費が高すぎてどうしようも無かったのに、ここでは無料。おまけに、敵国の私たちも手厚くケアしてくれた…。キューバって、本当に悪い国なんだろうか?」

 

ちなみにキューバでは、教育も無償だ。

だから、キューバには医者が多い。あと、音楽の教育をみっちり受けた、ハイレベルなミュージシャンもかなり多い。

 

キューバでは半世紀前くらいの車が現役で走っている。経済的には貧乏だが、医療と教育に関して心配がないと、案外治安も安定するらしい。逆に言えば、国の雰囲気が悪くなるのも「医療と教育(が充分ではない状態)から」と言えるのかもしれない。(日本も悪くないが、教育については絶対に見直すべきだと思う。「高い教育を受けた人材は国力になる」ということが分からないほど愚かではないと思うが…)この辺を見抜いていたカストロ議長には脱帽、といった感じである。

 

3.

 

村上龍もこよなく愛したキューバには、陰湿さがない。

 

大切な輸出品であるラム酒と葉巻は、キューバ国民も大好きで、よくたしなんでいるらしい。

 

老若男女が海辺で遊び、ドミノと呼ばれるゲームをしたり、あるいは踊ったり。そしておやつの時間には「南京豆」を買って食べる。

 

とてものどかで、人々の絆が強い。

 

 

……なんでキューバの話題を書いたかというと、ふとテレビをつけたら、NHKで『南京豆売り』がかかっていて「そういえば、キューバって、なんか沖縄に似ているなあ」と思ったからでした。

 

4.

 

「歴史にIFはない」けれど、

 

もしも、明治時代に琉球王国が日本の領土にならなければ…

 

もしも、第二次大戦で決戦の舞台とならなければ…

(ちなみに、第二次大戦において、沖縄戦では県民の1/4が亡くなった、とも言われています)

 

など、いろいろと夢想してしまいます。

 

沖縄の方はおおらかでのどかだけど、瞳の奥にどこか寂しそうな光を放っている。…そんなふうに感じることが多々ありました。

 

沖縄がどこからの支配も逃れ、独自の発展を遂げていたら、案外キューバのようになっていたのではないか?などと考えてしまいます。

 

自分は今、沖縄にいますが「でもやっぱり日本の一部であってくれて有り難い」と思います。だって、こんな素敵な場所にパスポート無しで来ることができ、言葉が通じ合うのです。実際移住者も多いらしく、あるいは本土の生活に疲れた方が、休みに来ていることと思います。基地も含め、沖縄は、日本の悪しき部分・病んだ部分を引き受けてくれているのかもしれません。答えは出ていませんが「何かできないだろうか?」という問いは、自分の中で消えることがありません。

村上春樹はノーベル賞に向いていない、という話

1.

 

村上春樹氏、ノーベル文学賞を逃しましたね。

 

候補ではあったけれど、まさかボブ・ディラン!?」という驚きはありましたが、村上春樹さんも、もっと年齢を重ねてからのほうが受賞する確率が高そうですね。この方、今の段階だとあんまり年齢を感じさせないし…。

 

2.

 

自分は去る大学時代、村上春樹氏を集中的に研究していました。

 

人気や重要度で言えば、ノーベル賞級なんですが、この方はノーベル賞に向いていない作家の代表格みたいな感じといえるかと思います。

 

①サブカルに接近しすぎている(トマス・ピンチョンとかも同じ)

②政治と絡めた文脈で、受賞理由を説明できない

③という以前に、選考委員が村上春樹の良さを理解できていない可能性が高い

④ポルノシーンが多くて、おまけに描写がエグい(と、国によっては思われている)

 

だから、亡命作家とか、差別と戦った作家、とかだと比較的取りやすいわけですね。要は「人間とそれを取り巻く環境・状況をいかに描けているか」という点はかなり見られていると思います。そういう視点だと、村上春樹氏の小説はあっさりした感じに思われている可能性がある。あっさりしているのにけっこうエロいと思われていたり。

 

あと、ノーベル文学賞は、何かと戦っていたり、困難な状況にある作家達を支援する意味合いも強いのだと思います。けれど、村上春樹氏はそんな支援が要らないほど稼いでいますし、名声もありますしね…。

 

でもまあ、川端康成大江健三郎と来て、スパン的にも日本人作家の受賞がちょうどいい、とは言えるかと思います。今後10年以内くらいには春樹さんも受賞できるんじゃないでしょうか? だから、気長に待ったほうがいいかも知れませんね。

 

3.

 

ノーベル文学賞近代文学の賞なのだ」ということを、皆さん意識したほうがいいかもしれません。世界的な知名度はあるけれど、その作家の価値や魅力を証明しきるものではないし…。

 

むしろ、ノーベル文学賞がなかなか取れないからこそ、村上春樹氏は21世紀の作家なのである、とも言えるのかもしれません。

♨入って一杯やった話

1.

 

昨日は、本日〆切の仕事を遅くまでやっており、起きたのは午後。

 

今日は何やろうかあ…と考えたあげく、温泉に行くことにしました。

 

これがまあ、えらい気持ちよくてですね…。2時間も入っちゃいました笑

 

 

いわゆる濁り湯なんですが、入り心地がスゴく良くて、おまけに湯温が若干ぬるめなので、もう延々と入っていられるわけです。

 

内湯に飽きたら、サウナに行って。すっごい熱さで、汗がどっと出て、5分が限界でした。

 

…あれ、押してもドアが開かない。

 

デトックスからジ・エンドコースか?と一瞬覚悟しました。何十年か育ててもらい、30年後にまさかの蒸し肉か…。地元の新聞とかに載るのかな?「死因:蒸し肉(?)」…いやあ、はかない人生だったなあ、ドナドナドーナー、ドーナー…、自分は立派なテビチ&3枚肉になりましたよ…。

 

「それ、下押すんだよ」

 

見かねたおじさんが教えてくれました。

 

「……あ、下ですか」

 

おじさんのおかげで命が助かりました。

 

 

2.

 

南の島に来てからはシャワーだけだったので、足を伸ばして、さらには大開脚して、湯船でゆーくっりしました。

 

露天風呂のほうは、上が簡素な柱だけなので、小雨が吹き込んできます。

 

これがまたほてった顔や背中に気持ちいいわけです。

 

「ここは天国か…」と思わず呟いてしまいました。

 

 

観光客はほぼいなくて、工事関係者とおぼしきおじさんでしょうか、仕事帰りにひとっ風呂浴びるんでしょうね。それで、冷えたビールなんか…たまらないでしょう。お客さんは自分をいれて3〜4人くらいでしたので、ほぼ貸し切り状態の気分でした。

 

3.

 

自分も一杯やりたくて、居酒屋を探したのですが、結局良さそうなところがなく、なぜかバーに入ることに…。

 

冷えた瓶のバドワイザーで、卵の燻製、ピザ、アヒージョを平らげました。味はかなり美味しかったですね。これで2,000円は…大満足です。領収書もらえなかったけど(泣)

 

明日は、図書館にでも行って、村上春樹の小説の続きでも読もうかな。とりあえず、今日はぐっすり眠れそうです!

琉球クラシックバーガーをさっそく食べた話

1.

 

沖縄限定だそうです。

自分はチーズ入りを食べました。

 

www.okinawatimes.co.

 

1番の特色は、分厚いスライスオニオンかな、と思います。

ソースの独特なうま味とジューシーさで満足しました!

 

(それにしても期間が10月4日から11月上旬まで、って短すぎないだろうか?

「この機会を逃すと永遠に食べられないかも…」とか考えちゃう私のような人間は、いいカモなんだろうな笑)

 

2.

 

美味かった、と言えば、今日はビーチに行く途中、寂れた定食屋に入りました。

 

いわゆる大衆食堂のような感じで、店の奥半分は畳で二席。手前はテーブルで8人掛けくらいになっています。

 

古い店ですが、よく掃除されている感じで、清潔感がありました。

おじいが1人で切り盛りしてました。

お客も自分1人でした。

 

お腹が減っていたので焼き肉定食を頼みました。

 

…ん、少し薄めのみそ汁が、濃いめの味付けの焼き肉と良く合います。この肉は、レバーに近い食感ですね。付け合わせの生野菜もしゃきしゃきで、粒の立ったご飯を頬張ります。

 

うん、おいしい。

 

近くにオシャレな雰囲気のカフェがあるので、そちらにお客さんを取られているのかもなあ…。沖縄の離島のオシャレなお店って、案外現地の人ではなく移住してきた人がやっているケースが多いようです。

 

オシャレなお店も良いけれど、気負わない普通の定食屋さんって、好きだなあ。

 

よし。また食べに行こう。