短歌デビュー! の話
1.
最近、短歌がちょっと流行っているようです。
自分はと言うと、俵万智さんの『サラダ記念日』すら読んでいません…。
サラダ記念日 (河出文庫―BUNGEI Collection)
- 作者: 俵万智
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1989/10
- メディア: 文庫
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しかし斉藤斎藤さんの斬新な短歌は素直に面白いと思いましたし、穂村弘さんも時の人ですよね。
あと、これはちょっとヘビーでしたが「スゴいものを読んだ…」と感じました。ある、死刑囚の歌集です。 作家・辺見庸さんの尽力により出版に至ったと聞いています。
- 作者: 大道寺将司,辺見庸(序文・跋文)
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2012/04/03
- メディア: 単行本
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自分は小説家を目指した時期がありますが、やはり「何かを創りたい」という創作意欲が旺盛でもてあましております(笑)
現在、小説は書いていませんが、一応物書きとして生計を立てている身です。「仕事で文章を書いているんだから、創作欲も消えるだろう」と思っていたんですが、やっぱり消えないものですね…。これはちょっと面白い発見でした。「甘いものは別腹」…みたいな感じでしょうか(?)
そして「創作欲」を比較的手軽に満たす手段として、短歌を作ろう、と思ったのです。
2.
そんなわけで、本日からこのブログ『30歳からのブログデビュー』は、短歌ブログになります!笑
…と言っても、普通の文章としてのブログは書きます。
それとは別に、印象に残った場面や心情を「切り取る」ように、1つの象徴というか、氷山の一角として、短歌を掲げるようなつもりです。
では、さっそく…
3
横断歩道 渡りし姉弟 手を引いて
お辞儀する姉 秋の国道
…今日、車でビーチに向かい国道を走っていました。信号待ちで、横断歩道の前を止まっていると、中学生の女の子と、ランドセルを背負った小学校3年生くらいの男の子が手を繋いで渡っていました。たぶん姉弟でしょう。
驚いたのは次の場面です。
横断歩道を渡り終えると、お姉さんがくるりと道路側を振り返って、両車線の車に頭を下げて「礼」をしたのです。
「おお、すごい…」
と、車中で思わず、1人つぶやいてしまいました。
よく小学校だと「手を挙げて横断歩道を渡りなさい」と教えられますが、お姉さんも中学校でそんなふうに教えられたのでしょうか? それともご両親の躾け? あるいは自発的に?
いずれにしてもこんな場面に出会ったことが無かったので、驚きました。同時に、すごく素敵な気分になりました。弟くんは良いお姉さんを持って幸せですね。
4.
月明かり 夜の浜辺を照らすから
満点の星 灯台も応える
…すごく幻想的で素敵な光景なのですが、自分が滞在中の南の島では日常のようです。
これだけ美しい海や、ビーチ、夜空、岬が日常というのはどんな気分なのか。
1ヶ月半近く過ごしてみて分かったのは「自然に抱かれているような感じ」でしょうか…。そういう不思議な安心感は、なんとなく常に感じられるような気がします。
5.
稚拙な歌ですが、精進したいと思います…。