小説家志望ならマインドを変えるべき、という話
目次
1.小説を書きたいけど…
ブログを書いていらっしゃる方は、基本的に文章を書くことが好きな方でしょう。
もしかすると、小説家志望の方(昔なりたかった方)も案外多いかもしれません。
実は自分もかつてそうだったのですが、創作者の道は諦めて、零細なライターとしてなんとか食べている状況です(笑)
自分には創作系の才能は無いな…との諦めだったのですが、最近とある小説を知って衝撃を受けました。
2.「うわさのベーコン」の衝撃
この小説は猫田道子さんという女性作家の作品で、雑誌クイック・ジャパンにかつて掲載されて大きな反響を呼びました。
とりあえず読んでみると、文体なんていうレベルではなく、漢字も敬語も間違いだらけで、そのせいかストーリーもかなり支離滅裂なものに見えます。
作家・高橋源一郎さんに高く評価されて話題となったわけですが「これほどめちゃくちゃな内容とストーリーでも作家になれるのか」と(失礼ながら)感じました。
3.なぜ諦めてしまうのか?
小説家になること(もしくは小説を書くこと)を諦めてしまう原因には以下のようなものがあるかと思います。
・文章に自信がない
・知識が足りない
・プロットが組み立てられない
・読み返すと全然面白くない…などなど
はじめはやれそうな気がして机に向かうも、どんどん行き詰まって、厳しい批評を自分に向けてしまい、好きな作家と比べて絶望したりして、ないない尽くしの挫折感を抱いて諦めてしまう。
私も含めて、だいたいこのような流れで諦めてしまうのではないでしょうか笑(ミュージシャン挫折のプロセスなどもこれに似ているかと思います)
ですが、現実には「うわさのベーコン」のように「未完成で荒削りな状態が逆に編集者や読者の心をつかむ」こともあるわけですね。
挫折する人の多くが「完璧を目指さなければ」と考えがちですが、「あまり肩肘を張らず好きに、楽しんでやろう」とマインドを変えるべきかもしれません。
4.核心をつきすぎている現役小説家の言葉
で、最近ネットサーフィンで見つけたこちらも、ものすごくためになりました。
これは、現役小説家の行成薫さんが書かれたnoteです。
詳しくは、本文を読んでいただきたいのですが、ここで行成さんは「小説家になる有効な方法論はないけど、だからこそ万人に可能性が開かれている」とおっしゃっています。
これってハッとしませんか。
人々は成功者に対して、因果関係(何をやったらうまくいったの?)の説明を求めますが、ご本人は往々にしてその説明ができないということがあります。
それって考えてみれば当たり前で、「努力=成功」ではないのが、私たちの生きている社会の現実なのです。
5.あきらめなければ挫折は無い
私たちはほんの数回の挫折で、永遠に可能性が閉じられたように感じて、諦めてしまいます。
単に自分で自信をなくして辞めた場合には、それは挫折ですらありません。
「諦めればそこで試合終了」は、某バスケットボール漫画の名言ですが、どうしても諦められない何かがある場合、諦めなければ試合は終わらないし、挫折もありません。
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ただし、やり方の問題はあって、収入面などきちんと自分の生活を確立した上で続けるのが良いでしょう。
そして、自分の好きなペースでいくらでもやり続ければいいわけです。
そのようにして好きなことをちょっとずつでも続けたときに、どのようなことが待っているのか…そう考える喜びは、日常に張り合いを与えてくれそうですよね。