30歳からのブログデビュー

アラサー男があなたに贈る現代版「徒然草」(つれづれぐさ)

30歳からのマネタイズ論

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自分が、30歳成人説というのを信じていることは、このブログでも何度か書きました。

 

30歳までは、極端な話何をやっていても良いと思う。フリーターでも、引きこもりでも、小説家やミュージシャンなどなれる見込みが少ない夢を追っていても、職を転々としても、 好きな勉強しても、旅をしても…

 

一貫性なんて必要なくて、とにかく興味のあることを何でもやってみたり、首を突っ込んでみたり、浪費したり。それでいいと思うのです。

 

経験を積み、できれば何らかの技術・ノウハウ・指針を深めることが重要です。

 

ただし、無節操過ぎる生活も年を重ねても続けると結構きついものなので、やはり30歳ぐらいでいちど区切りをつけておくとよいかと思います。

 

じゃあ次の段階として、何を考えるべきか。

 

いろいろありますが、やはり1つには「マネタイズする」ということかと思います。マネタイズとは、自分の持っている資産を、いかにして収入に結びつけるかということです。

 

もちろんお金は、単なる道具(ツール)であって、そればかりに執着してしまうのは全く間違っているとは思います。

 

しかし、お金は人の可能性を紛れもなく拡張させるもの(あるいは、余計な苦労やトラブルを回避するもの)だとは思いますので、やはり持っていて損はないでしょう。


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それで、具体的にどのような方法でマネタイズしていくのかというと、1つの方法として株取引を考えています。

 

(自分は「好きなこと・向いたことで大きく成功して稼ぐ」という理想には懐疑的です。「好きなこと・向いたこと」ならば、最低限生活できるレベルのお金になるだけでも「幸せ」という報酬が得られます。そこで無理に大成功しようとするのは、経験上、かなりリスキーです。金銭的な問題だけでなく、感情の問題も入るからです)

 

普通、株取引をやると言えば、多くの人が反対するでしょう。

「初心者が手を出せば元手を失うだけだ」「収益を出すのには時間がかかる」「大変な割に見合った収入にならない」など。

 

このような方々は、FXなどのデイトレードを想定されていると思いますが、自分がやるのは中長期的な投資です。

 

投資は、その期間が短くなればなるほど投機的な様相を呈します。つまり限りなくギャンブルに近づくということです。 事実、自分がこのようなフィールドで通用するはずもなく、また通用するために勉強したりお金を使いたいとは思いません。

 

本来的な投資とは、企業や市場の成長見込みに対して、信頼と確信を持って元手を貸してあげるということです。

 

自分は別に経済学部出身でもありませんし、証券会社などに勤務していたわけでもありません。


しかし、一時期簿記資格の取得を目指して勉強していた関係で、バランスシートなどの仕組みがわかること(確定申告もしているのでこの点は役立っています)、 仕事で投資関連の執筆などをした経験があり、かなり多くの書籍を読みおおよそを網羅していること、身近に投資をおこなう人間がいること、などが「投資をやってみたい」という1つの動機になっています。

 

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自分は、株式市場の活況は、資本主義経済のもと、グローバリズムが進む昨今では当然のことであると思います。

 

しかし、企業、株式市場、政府などが、必ずしもクリーンに運営されているとは思えません。キレイ事だけでは通用しない、という意識は忘れずに持っておく必要があるかと思います。

 

そして、1発逆転を狙うような投資方法(投機方法)は多くの場合期待を裏切られることでしょう。

 

そういう方は、レバレッジをかけずに、少額の宝くじか馬券でも買い続けたほうがまだ痛手は少ないかと思います。 もちろん金額の限度はありますが…。(それに決してオススメはできませんが)

 


というか、多くの方が株式投資というものを誤解しており、それによるひずみが、株式市場のパニックを誘発しているという側面もあるのです。

 

個人投資家が勘違いをしたまま投資をおこない、また意図的に間違いを肯定する投機家やファンドがあります。市井の人がスッカラカンになっても「自己責任」の一言でかたづけられるのです。

 

このような間違いに巻き込まれないためには、ミクロな視点で見るよりも、極限までマクロな視点で市場や株式投資というものを俯瞰する目が必要かと思います。

 

4.


長期運用ということを考えた時に、多くの方がモデル(あるいは理想像)として掲げる人物がウォーレン・バフェットではないでしょうか。

 

しかし、言うまでもなくあの方は少し特殊だと言わざるを得ません。現代株式市場の初期から優良株を購入し、保持し続けているからです。

 

ウォーレンバフェットを目標にしてはいけないという点については、現在コカコーラ社と肩を並べる企業がどのくらいあるかを考えてみればわかるかと思います。もちろん、規模や資産の面でコカコーラをしのぐ会社もあります。ただし「物語性(ストーリー性)」「消費者のイメージ」「(万人に購入可能で身近な)世界標準商品の提供」という点において、コカコーラ社をしのぐ企業は、事実上ほとんどありません。

 

現代では名だたる有名優良企業・大企業が倒産リスクを抱えています。

 

 

あるいは、すでに歴史あるブランド企業の場合には、今後どれほどの成長が見込めるのかという点も疑問です。 マクドナルド問題、DeNA問題(サイト炎上問題)などを見てもわかるように、ちょっとした風評被害に弱いのは紛れもなく大手やブランド企業です。エンロンのように、陰謀めいたケースもあります。

 

というか、現在の市場自体が、世界同時不況のようにクラッシュするリスクを常に抱えていると考えるべきです。「50年に1度」「100年に1度」などと言われますが、もっと短期スパンで危機的な状況に見舞われるケースが増えるかと思います。

 

5.

 

…普通、ここまでの話を聞いて積極的に投資をしたいと思う方よりも投資なんてやめておこうという方のほうが多いのではないでしょうか。

 

しかしこのような状況であえて投資を始めたいと思う動機は、10年後、20年後に株式市場が大きく様変わりしている可能性をがあると考えるからです。


つまり、現在の株式市場では、ある程度勉強すれば過去のノウハウや教訓を学ぶことができますが、10年後、20年後にはそのようなノウハウが全く通用しない新しい市場へと変わっている可能性があるのではないかと思うのです。

 


とにかく1つ言えることは、遠くない将来大きなターニングポイントや変革が訪れるであろうということです。それが日本国内で起こるのか、世界のどこかで起こるのかわかりません。しかし、それは世界に波及し、影響は随所に及ぶでしょう。

 

そのような意味では、リスクヘッジも世界規模で(グローバルで)行わなくてはなりませんが、それについては、実際に投資を始めてみて良い結果が得られたときに考えたいと思います。