「迷惑行為はなぜなくならないのか?」を読んだ話
目次
1.最近目立つ迷惑行為…
「迷惑行為はなぜなくならないのか?」という本を読みました。
最近ニュースを見ていると、様々な迷惑行為が目につく気がします。
車だけでなく自転車での煽り運転も起きたり…。
(スリルを求めるなら、スタントマンにでもなった方がかっこいいしお金にもなると思うのですが…)
もっとも、よく考えれば、隣家の木のはみ出し、野良猫や鳩への餌やり、ピアノやギターの騒音…なんていうトラブルは昔からありましたよね。
2.どんなことが書いてあるの?
著者は、歩きスマホ・自転車スマホ、電車の座席の占領、Twitterでの騒動など様々な事例を挙げて、迷惑とは何かを考察しています。
本書の最後では、ベビーカー(を電車に持ち込むこと)などの事例も取り上げられていて、小さな子供がいる立場からすると、考えさせられてしまいました…。
犯罪スレスレの迷惑行為なら、誰が見ても明白ですが「路上駐車」「ゴミのポイ捨て」くらいなら、誰もが1度くらいはやったことがあるのではないでしょうか。
(駅前などで、停めてはいけないスペースに大量の自転車がある光景も目にします…笑)
そういうのも含めると、世の中は迷惑行為に満ちている…という見方もできなくは無いですね。
3.多分私たちは、知らずに誰かに迷惑をかけている
「自転車を停めてはいけない場所にちょっと停める」レベルも含めれば、おそらく迷惑行為を一生に1度もしたことがない人はいないはずです。
例えば、ちょっと風邪気味だけどマスクせずにバスや電車に乗ったり、学校や職場に行った事はありませんか?
これだって、風邪がうつった人が1人ぐらいはいるかもしれません。
もしくは往来のある狭い道を横に広がって歩いたことはないでしょうか?
あるいは、宅配便の再配達だって、業者の本音からすれば迷惑な話かもしれません。
迷惑行為とは究極的に「相手が迷惑と感じた瞬間に成立する」ことを考えると、本人の想像がつかない部分で、迷惑をかけたことがある可能性は極めて高いかと思います。
4.解決策は…寛大な心を持つこと
最近だとコロナの影響で、マスク警察も大きな話題となりましたよね。
これも双方の立場に立てば、それぞれに正義があることがわかります。
【マスクをしていない人】
・汗をかくしメガネが曇る
・持病の関係でずっとマスクをしていることが難しい
・法律で禁止されていないのだから強制する方がおかしい
【マスクをしていないことに注意したい人】
・コロナが流行しているのに非常識!
それぞれに正義があるので、わかり合おうとしなければ、衝突は当然です。
マスクをしていない人は、このご時世なので注意されたら真摯に耳を傾けるべきだし、注意する側も「私は1度も、ほんのちょっとでも迷惑行為をしたことがないのか」と自分の胸に問いかけてから注意すれば、言い方もおのずと柔らかくなり、無用なトラブルを避けられるのではないでしょうか。
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人は誰かに、迷惑をかけて、あるいはかけられて生きていくもの。これはもう仕方のないことです。
そして、そのことを忘れた瞬間に、トラブルは起きるのでしょう。
その意味では「お互い様」って、とてもいい言葉で、常にそう思うようにしたいですよね。