「社会起業家」という選択肢の話
目次
1.就職はダサイ!?
いい学校へ出て、良い企業に就職する。
これが従来の成功者、勝ち組コースでした。
けれどそういった人たちの言葉や成功モデルに魅力を感じない。そういった若い人も増えているようです。
一昔前は、一般的な働き方のレールから降りた人たちは「ドロップアウト」などと呼ばれていましたが、その一部は現在「社会起業家」と呼ばれています。
彼らは会社という小さな組織を見ず、私たちが生きる「社会」「世界」を見つめます。そしてそこを、フィールドにします。
会社にしがみついて、自分や会社など小さな利益だけを追求する従来の生き方は、彼らに言わせると、もはや「ダサイ」のかもしれません。
2.社会起業家とは何か
社会起業家は「社会の様々な問題解決を通じて、それを持続可能なビジネス(=ソーシャルビジネス)にする起業家」と言えます。
自社の利益や欲望を二の次にしていることで、これまでの起業家と一線を画します。
寄付ではなく、あくまでもビジネスとして収益も上げることで、ボランティアとも一線を画します。
3.社会起業家にはどんな人がいるか
それが、貧困にある女性たちに低額を融資してビジネス(生活の糧)を与えるグラミン銀行の創設者ムハマド・ユヌスさんです。
(*前に触れた記事です
「ムハマド・ユヌスの夢」の話(昨日のブログの続き) - 30歳からのブログデビュー)
アウトドアブランド「パタゴニア」の創業者であるイヴォン・シュイナードさんも有名ですね
Microsoft創業者のビル・ゲイツさんも現在は慈善事業に尽力していますが、これもある種の社会起業家的なあり方と言えるかもしれません。
4.世界は問題で溢れている
借金が1000兆円あるとはいえ、(少なくとも現在は)世界的に見ると、日本は最も豊かで安全な国の仲間に入ります。
だけど、少し考えれば多くの問題を抱えていることに気づきます。(子供の貧困、空き家問題、地方経済の衰退、いじめ問題…などなど)
私たちは目先のことに追われて、見ないふりをするか、忘れてしまうのです。
社会起業家たちは「それじゃダメだ」と言います。
これらの問題が世界を良くすることを妨げているし、同時に、これらの難問はビジネスチャンスとしての可能性を秘めていることを彼らは知っているのです。
5.何をしたら良いかわからない人ほど、社会起業家を目指してみたら
いざ就活の際に「自分が何をしたいのかわからない」ことに気づく人も多いです。
これは、自分を中心に置き、自分が楽しめることだけを探そうとするから見つからないのです。
そしてそれを追求すると、うつ病になったり、自分なんて必要ないのでは…と感じるようになります。
それでは発想を変えて、他人を中心に、他人にとって役立ち、他人が笑顔になれる事を探すとどうでしょう?
たくさん見つかります。
そして、そのような人たちの笑顔を想像したときに、温かい気持ちになりませんか。
なった人は、社会起業家の素質があるかもしれません。
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私たちは今「社会を良くして、自分も他人も稼げる」という選択肢を選ぶことが可能になっています。
そしてこのような人々が、5年後10年後にどのように社会を変えてくれるのか…とても楽しみですね。