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30歳からのブログデビュー

アラサー男があなたに贈る現代版「徒然草」(つれづれぐさ)

追い炊き待ち〜「読まなくてもいい本」とかの話

お風呂の追い炊き待ちは、やることがない。

 

休憩中なので、仕事もしたくない。

ご飯は風呂上がりでいい。

かといってテレビや音楽、読書もなあ……。

 

 

実はブログって、こういうスキマ時間のリフレッシュになる。

はじめて間もないが、そんなことを感じている今日この頃。

 

さて。

 

読書と言えば、最近こんな本を買った。

 

「読まなくてもいい本」の読書案内:知の最前線を5日間で探検する (単行本)

「読まなくてもいい本」の読書案内:知の最前線を5日間で探検する (単行本)

 

 

これは橘玲さんという作家が書いた本で、

 

早い話が「古い知識に基づいた名著なんて、読まなくていいんじゃね?」

という話題が展開されている。

 

この本が(少なくともamazonレビューでは)賛否両論を巻き起こしている。

 

「その通り!」

「いや、賛成する奴ほどバカだ!」

……平行線だ。

 

それもそのはずで、大切なのはその本に「どれだけ反響があったか」

という1点でしかない。

 

それも賛否が割れている本ほどなお良い。

 

例えば過去にこんな本がセンセーションを巻き起こした。

 

チャタレイ夫人の恋人 ノーカット ヘア解禁全長版(2枚組) [DVD]
 

 

うほっ!エロい!!

 

……じゃなくて、こっち。

 

チャタレー夫人の恋人 (ちくま文庫)

チャタレー夫人の恋人 (ちくま文庫)

 

 

これはヨーロッパが封建的で、今以上に階級社会だった20世紀前半に書かれたラブロマンスなのだが、内容的には「いやしき身分の男と貴族の妻のハレンチなおこない」なのである。(と言っても、21世紀の方々には全然刺激的には思えないかもしれないが。自分も含め)

 

 

日本では、伊藤整が1950年に無修正版を発行したが、摘発され発禁処分、その後絶版に。

本国イギリスでも、1960年に無修正版が発行されるも、こちらは無罪となった。

 

この本については当時、もちろん「猥褻」という理由でダメだったのだが、

おそらく最も社会に衝撃を与えた理由は「これまで脈々と続いた伝統、価値観、パワーバランスを最悪な形で否定していたから」だと思う。

 

つまるところ『チャタレー夫人〜』という本そのものが、一種の革命だったわけだ。

 

 

話を戻して結局何が言いたいのかというと、

毒にも薬にもならない本には、たぶん価値がない、ということだ。

価値がない、というか「面白くない」と言うべきか。

 

 

実際に『「読まなくてもいい本」の読書案内』には、とてもまっとうなことが書いてあって、少なくとも説得力は感じた。

 

例えば。自力で「万有引力」を発見したらすごい。

たぶん天才だ。

それにも関わらず、その功績は称えられることがない。

 

(……というエピソードが、伊坂幸太郎原作の映画『ポテチ』で実際に出てくる)

 

ポテチ [DVD]

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21世紀に自力で「万有引力」を発見しても、

 

笑われるか、

無知と言われるか、

哀れみを買うかの、いずれかだろう。

 

 

たぶん、こういうことにならないために、人は学ばなくてはならないのだ。

そして「最新の知見は大体こんな感じだよね」と、なんとなく知っておくだけでも、ちょっとは人生が違ってくる気がする。

 

……あ、とっくにお風呂が沸いていた。

 

(『「読まなくてもいい本」の読書案内』についてはまた書くかもしれない)