Kindle電子書籍がセール中なので、面白かった本を紹介します【2020/9月】
これまで読んで面白かった本を一覧にしました。紹介する本は今すべてセール中(*2020年9月8日時点)なので、安くてお得です。
それでは、どんどん紹介して参ります。
ジョージ・オーウェルは村上春樹さんの小説『1Q84』の元ネタであるSF小説『1984』の作者であると言えばわかりやすいでしょうか。
オーウェルは優れたジャーナリストであり、ストーリーテラーでしたが、本作では、平等を求める動物たちを主人公に寓話を展開。現代社会の矛盾を考える上で、今なお色褪せない傑作です。
●決断力〜羽生善治
今、将棋界での注目度については藤井聡太さんの一強という感じですが、そこはやはりレジェンド。著作で学べることは非常に多いです。
本作で羽生さんは「決断力」をメインに、勝負観や人生観について語っています。が、おそらく我々凡人には役に立つ部分が少ないです。では、なぜ読むのか? 合っているか間違っているかはさておき「成功者には、独自の勝負観や人生観がある」ということが分かるからです。羽生さんの言葉を通じて、それを腹で理解できる点において、得がたい読書体験となることでしょう。
●弓の禅〜オイゲン・ヘリゲル
アップルの創業者スティーブ・ジョブズも愛読したことで知られる本作。私たち日本人は明治維新以来、西洋の合理性を少しずつ学んできました。それでは東洋の、日本人の価値とは? その答えとなり得るものが、本書に書かれています。
ある日私は師範に尋ねた、「いったい射というのはどうして放されることができましょうか、もし'私が'しなければ」と。
「'それ'が射るのです」と彼は答えた。
●自閉症の僕が飛び跳ねる理由〜東田直樹
一時期大きな話題になったので、ご存知の方も多いことでしょう。自分は初めてこれを読んだとき、のめり込むようにして一気に読んでしまいました。
「コミュニケーションが極めて難しい自閉症者が、もしも私たちにその世界を伝えてくれたら」…著者の東田さんは、パソコンのキーボードを通じてそれを実現しました。今まで謎の多かった自閉症の世界が、これほどわかりやすく生き生きと提示されている例は、世界的にも稀です。もはや、健常者も含め、コミュニケーションに悩むすべての人の必読書と言えます。
●探偵の現場〜岡田真弓
本作では、探偵の依頼の中でも特に多い「不倫」についてかなり詳細に書かれています。「不倫ってこんなに多いの?」と言いたくなります(笑) 本当に、道行く人の数人に1人は、不倫に関わっているのかもしれませんね!? 怖いけど、かなり面白かったです。
●人間使い捨て国家〜明石順平
「日本人は働きすぎ」と言うけれど、果たして本当だろうか? それを考える上で重要な示唆を示してくれるのがこの本。労働問題については、正しいのかどうかよくわからない本も少なくないけれど、本作は著者が現場の人間(ブラック企業被害対策弁護団の事務局長)で、内容に説得力があります。
今、会社や働き方に悩んでいる方は、是非読んだほうがいいと思います。
●さよなら私〜みうらじゅん
「私」に固執して、悩み、苦しんでいる人は多い。日本を代表する趣味人・みうらじゅん氏は「自分なんてないよ」と言う。それは虚無主義なのか?
自分という重さから解放されたみうらさんは、軽やかに人生を楽しんでいるように見えますよね。なんか人生楽しくない、という方は読んで損はありません。
ポケモンというゲームの原型は「子供の虫取り」だというのは有名な話です。そして虫取りの奥深くをたどると、私たちの心の中の神話、あるいは野生の思考に結びついているのかもしれません。
ヒット商品を生み出したい、良い企画を出したいという方には案外役立つかもしれない本です。
●ジャズの歴史物語〜油井正一
あなたはジャズというジャンルの音楽を聞いたことがありますか? 「おしゃれ」「難しそう」「敷居が高そう」…など、いろいろなイメージがあるかと思いますが、現在のポピュラーミュージックに多大な影響を与えたのは間違いありません。
今は、ジャズとはわからないエッセンスの形で、ダンスミュージックや、J-Popの中にも生き続けています。音楽が好きな方ならばご一読いただきたい本です。
●お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方〜橘玲
今となっては古い情報もありますが、これは20代に読んでおいてよかった本の1つです。「制度の歪みから利益(幸運)を得る」という考えは、今なお非常に有効であると言えるでしょう。「家を持つ事は、実は投資である」など、社会を生き抜くためのリテラシーを高めるきっかけになるはずです。
●多動力〜堀江貴文
言わずと知れた元ライブドア社長の1冊。この人の言葉は賛否両論あり、常に波紋を巻き起こすけれど、極論だからこそ面白い。本作の主張をまとめると「1つのところでコツコツ積み重ねるよりも、様々な場所へ動いて、いろいろなことを試せ」ということになりますが、真面目すぎる日本人にとっては気づきの1冊となるかもしれません。これを読んで何を感じるか…というところに、読んだ人自身の考え方が生まれるのではないでしょうか。
●持たない幸福論〜pha
京都大学を卒業したエリート青年は、なぜニートになったのか…。もはや、新世代の生き方を考える上でバイブル的な1冊になっているのがこの本です。phaさんのようになれるかどうかは別として「○○したい」ではなく「○○したくない」からスタートして、新たな生き方を立ち上げても案外うまくいくのかな…と思わせてくれます。
現在の生き方、働き方に疑問を持っている方に、様々なヒントを与えてくれる名著です。
●(日本人)〜橘玲
日本と言えば、多くの人々が命がけで就職し、一流企業を目指しているイメージ。しかしながら実際には、日本は先進国の中で1番仕事を嫌い、会社を憎んでいる。…こんな衝撃的なデータが次々と示される本書で、これまで抱いていた日本人像が覆されました。
●やまゆり園事件〜神奈川新聞取材班
2016年に発生した、障害者の大量殺人事件(通称やまゆり園事件)。元職員の男の犯行ということで衝撃が走ったが、私たちはこの事件をどのように受け止めれば良いのか。あるいは、受け止めきれなくても考え続けなければならない。そう思わせてくれる一冊です。
この事件は、いわば氷山の一角で、その奥底では人類が抱える道徳・倫理的な難問へ通じています。「私は当事者ではない」と考える人こそ、一読が迫られる本かと思います。
●復活力〜サンドウィッチマン
お笑い不毛の地と言われていた東北から登場した人気お笑いコンビ・サンドウィッチマン。彼らのファンはもちろんのこと、そうでない方も、1つの青春ノベルとして非常に面白いです。それにしても富澤さんは、お笑いをやっていなかったら一体何になっていたのか…非常に気になるところですね(笑)
●中高年ひきこもり〜斎藤環
40~64歳のひきこもり状態にある人は、推計61万人(内閣府調査)? そんな衝撃的事態についての解説や提言をおこっているのが本書です。このような事態が生じた原因を、しっかりと解明しなければ…と思わずにはいられなくなる内容となっています。
……まだまだ紹介しきれませんが、ぜひ、気になる本があれば読んでみてください!