30歳からのブログデビュー

アラサー男があなたに贈る現代版「徒然草」(つれづれぐさ)

映画『ネコナデ』を見て面白かった、という話

2018年にお亡くなりになられた大杉漣さんが出ている作品で、非常に厳しくて社内で憎まれている人事部長を演じています。

 

この人事部長は頑固で、ちょっとサイコパスな雰囲気もあるのですが、実は猫が好きで責任感があり…というなかなか素敵な人物です。

 

劇場版 ネコナデ スペシャル・エディション [DVD]

劇場版 ネコナデ スペシャル・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • 発売日: 2008/10/24
  • メディア: DVD
 

 

ブラック企業の問題、パワハラの問題、多面的な物事の見方…など、本作には様々な教訓やメッセージが込められており、考えさせられました。

 

良い人だからこそ、責任感があるからこそ、逆に組織ではとことんまで悪い人間・憎まれる人間にもなり得てしまう。…これは、ナチスドイツを分析したハンナ・アーレントの指摘に重なる部分があるのではないでしょうか。

 

悪と全体主義 ハンナ・アーレントから考える (NHK出版新書)

悪と全体主義 ハンナ・アーレントから考える (NHK出版新書)

 

 

***

 

個人的には「悪い女によって破滅する男」的なプロットで、「猫によって破滅する男」というストーリーをちょっと期待したのですが…そうならなかったところに希望をつないでいるというか、日本的というか…そんなふうに感じました。

 

なお、ハンナ・アーレントに興味を持った方は、伝記映画がオススメです(アマゾンのプライム会員の方なら無料で見られますよ)↓

ハンナ・アーレント(字幕版)

ハンナ・アーレント(字幕版)

  • 発売日: 2014/09/02
  • メディア: Prime Video