30歳からのブログデビュー

アラサー男があなたに贈る現代版「徒然草」(つれづれぐさ)

映画『パラサイト』って総合映画だよね、という話

映画『パラサイト 半地下の家族』を観ました。

 

ポン・ジュノ監督の作品ですが、『殺人の追憶』『グエムル-漢江の怪物-』『母なる証明』などが有名で、日本でも人気がありますよね。

 

監督は、韓国国内で「文化芸術界のブラックリスト」に入れられていたこともあるためか、どの作品にも政治や社会に対するメッセージを感じ取ることができます。 

殺人の追憶(字幕版)

殺人の追憶(字幕版)

  • 発売日: 2014/06/07
  • メディア: Prime Video
 
グエムル-漢江の怪物-(字幕版)

グエムル-漢江の怪物-(字幕版)

  • 発売日: 2015/04/02
  • メディア: Prime Video
 

 

実は本作は、韓国映画としては初となるカンヌのパルムドール(最高賞)ほか、アカデミー賞の6部門にもノミネートされたわけですが、その理由も納得です。

 

なぜなら本作は、非常に高い次元で実現された「総合映画」だからです。

 

本作はホームコメディー、災害もの、ラブストーリー、泥棒もの、ミステリー、ホラー、政治映画、前衛芸術作品…など、あらゆるジャンルの要素がありながら、話の筋を無理なく追うことができ、エンターテイメント作品に昇華されています。…それを目指した作品は多いですが、ここまでその目的に大成功している映画もなかなかないと言えるでしょう。

 

また、邪推ですが、同じくカンヌでパルムドールを受賞した日本映画『万引き家族』の影響もあるのかな…と、本作を見ていて感じました。

 

実際に下記インタビューでも『万引き家族』に触れている部分があります。

fansvoice.jp

 

こんな傑作を作ってしまって、一体次にどんな作品を作ってくれるのか…今から期待せずにはいられません。