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30歳からのブログデビュー

アラサー男があなたに贈る現代版「徒然草」(つれづれぐさ)

終わらない原発問題の話

1.

 

NHKの番組『廃炉への道 2016』を見た。

 

廃炉、除染、避難住民への賠償などには多大なコストがかかる。法的な責任は「東電」にあるが、いわゆる「想定を超える災害」が起きたときには免責されるとのこと。この場合、事実上の責任は「国」になる。

 

ただ、現在は現実的な賠償が東電だけでは到底不可能なので、国が介入している状態だ。

 

それで、現段階だけで13.3兆円ものコストが見込まれているのだが、NHKの試算では、その70%が「国民負担」になる。税金や電気料金への上乗せで、今後も膨大な量のお金が吸い上げられる。

 

…「困ったときには助け合わなければ」とは思うので、ある程度お金を出すのは仕方ないと思う。自分と同じように考える方も多いかと思う。

 

しかし、誰かが分かりやすく「この問題の歴史」や「なぜこんなことになったのか」を話さなくてはいけないのではないか。それだけは、絶対に国民に向けてやらなければならないのではないか。

 

そして、これから大人になって、そのコストを払わなくてはならない子供達に、きちんと学校の授業などで説明する義務があるのではないか、と思う。

 

ただ……民主主義である以上、国民が被害者ヅラできない側面も、ゼロではない。

建前でも、私たちが選んだ代表が行政運営し、その結果、原発が立ち、事故が起きたのだから。そう思うと、気が重い。適切な例えか分からないが、第2次大戦後にドイツが抱えた苦悩に似ているかもしれない。しかし、私たちは「特定の個人」を悪の象徴として祭り上げることができない。そこに、1つの困難さがある。

 

2.

 

いま知りたい点は以下の4点に集約できる。

 

地震大国で、ハイリスクな日本で、なぜ原発が43基もできたのか

 (アメリカ、フランスに次いで世界第3位の数だ。中国やロシアよりも多いのだ。原爆を落とされた国がなぜ…というのが、率直な疑問だ)

・現在の技術があれば、「脱原発」で充分な電力供給が出来るのか

 (日本では計画停電で夏を乗り切った実績もあるし…。また、沖縄では原発がなくても問題なく電力供給できているがどうなんだろう?ただし、脱原発は技術的・コスト的に可能なのかという疑問は残る。)

・311以降も大きな地震が起こっているが、原発関連の災害がさらに起こる可能性はあるのか?

 (直感的には「あり得る」気がしてしようがない。正直言って、怖い)

・311当時はもちろん、現在の「実際の放射能の影響」がどれくらいあるのか

 

この4点については、今後もちょこちょこ調べてみたいと思う。

 

3.

 

今も福島では9万人が避難生活を続けている。

 

人類は大きな力を手に入れた。

 

有効利用できれば多大な恩恵が得られる一方で、ひとたび事故が起きれば、生態系やコミュニティを広範に破壊する武器として牙をむく。

 

このようなリスクを引き受けてもなお、やはり私たちは原子力エネルギーを利用すべきなのか。

 

また、近年発展がめざましいAI(人工知能)についても「大きな力の1つ」であることに変わりは無い。

 

ホーキング博士など、一部の科学者などは「AIは核よりも危険、人類を滅ぼす」というような発言をしているらしい。正直311以前ならピンと来なかったが、現在ではそのような主張にもリアリティを感じる。

 

AIは、従来のコンピューターと違い、自分で学習して、考え、判断することができる。

例えば、世界のインフラを運営・管理するAIネットワークが「最良の問題解決法は、人類を滅ぼすこと」みたいな結論を下したらものすごく危険なことになる。進化したAIの思考力は人間を遙かに凌駕している可能性があるので「ロボット3原則」のようなものを設けても「合法的に」パスしてしまう可能性がある。少なくとも、人間が思いもしなかった挙動を働く可能性は充分すぎるほどあるだろう。

 

このような技術とどう付き合っていけば良いのか、ということを、最近よく考えている。

 

願わくば、21世紀が「人類滅亡の世紀」にならないように…。

20世紀には実際に何度か、その寸前まで行ったことを、忘れてはならないように思う。