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30歳からのブログデビュー

アラサー男があなたに贈る現代版「徒然草」(つれづれぐさ)

南京豆とキューバの話

1.

 

モイセス・シモンが作曲した『南京豆売り』という曲がある。一応、アフロキューバンのスタンダードだ。

 

www.youtube.com

 

なんでも、キューバでは”南京豆のお菓子”を売り歩く光景が名物らしく、この曲は、そのユーモラスなかけ声から着想を得たという。

 

2.

 

キューバはおそらく「世界で唯一成功した社会主義国」と言って良いかと思う。マイケル・ムーアの映画『シッコ』では、アメリカで医療を受けられない人が、キューバの無償医療を受けて号泣するシーンがあった。

 

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つい最近の国交正常化前、当時のアメリカには「社会主義国は敵。だからキューバも敵」というイデオロギーを信じる人が多かった。しかし、映画の中でキューバの医療を受けた人々は感動し、混乱する。

 

「愛すべき祖国アメリカでは医療費が高すぎてどうしようも無かったのに、ここでは無料。おまけに、敵国の私たちも手厚くケアしてくれた…。キューバって、本当に悪い国なんだろうか?」

 

ちなみにキューバでは、教育も無償だ。

だから、キューバには医者が多い。あと、音楽の教育をみっちり受けた、ハイレベルなミュージシャンもかなり多い。

 

キューバでは半世紀前くらいの車が現役で走っている。経済的には貧乏だが、医療と教育に関して心配がないと、案外治安も安定するらしい。逆に言えば、国の雰囲気が悪くなるのも「医療と教育(が充分ではない状態)から」と言えるのかもしれない。(日本も悪くないが、教育については絶対に見直すべきだと思う。「高い教育を受けた人材は国力になる」ということが分からないほど愚かではないと思うが…)この辺を見抜いていたカストロ議長には脱帽、といった感じである。

 

3.

 

村上龍もこよなく愛したキューバには、陰湿さがない。

 

大切な輸出品であるラム酒と葉巻は、キューバ国民も大好きで、よくたしなんでいるらしい。

 

老若男女が海辺で遊び、ドミノと呼ばれるゲームをしたり、あるいは踊ったり。そしておやつの時間には「南京豆」を買って食べる。

 

とてものどかで、人々の絆が強い。

 

 

……なんでキューバの話題を書いたかというと、ふとテレビをつけたら、NHKで『南京豆売り』がかかっていて「そういえば、キューバって、なんか沖縄に似ているなあ」と思ったからでした。

 

4.

 

「歴史にIFはない」けれど、

 

もしも、明治時代に琉球王国が日本の領土にならなければ…

 

もしも、第二次大戦で決戦の舞台とならなければ…

(ちなみに、第二次大戦において、沖縄戦では県民の1/4が亡くなった、とも言われています)

 

など、いろいろと夢想してしまいます。

 

沖縄の方はおおらかでのどかだけど、瞳の奥にどこか寂しそうな光を放っている。…そんなふうに感じることが多々ありました。

 

沖縄がどこからの支配も逃れ、独自の発展を遂げていたら、案外キューバのようになっていたのではないか?などと考えてしまいます。

 

自分は今、沖縄にいますが「でもやっぱり日本の一部であってくれて有り難い」と思います。だって、こんな素敵な場所にパスポート無しで来ることができ、言葉が通じ合うのです。実際移住者も多いらしく、あるいは本土の生活に疲れた方が、休みに来ていることと思います。基地も含め、沖縄は、日本の悪しき部分・病んだ部分を引き受けてくれているのかもしれません。答えは出ていませんが「何かできないだろうか?」という問いは、自分の中で消えることがありません。