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30歳からのブログデビュー

アラサー男があなたに贈る現代版「徒然草」(つれづれぐさ)

「豊洲問題には犯人がいないかもしれない」という恐怖

1.

 

本日のTV番組『バイキング』が興味深かった。

 

司会の坂上忍と、鈴木知幸氏(東京都職員・16年五輪招致メンバー)のやりとりが示唆的で、感じることが多々あった。

 

2.

 

東京都は、経済規模・人口において、小国に匹敵する規模を持つ。それを運営する側も同様だ。その分、組織内部も複雑になっていることが予想される。作家フランツ・カフカのメインテーマであるような「組織の不可解さ」に満ちあふれ、ある種迷宮のようになっている印象を受ける。

 

鈴木知幸氏は番組中で「犯人はいない」「個々の職員は善意を持って職務を遂行した」と指摘した。坂上忍は怒りを禁じ得ない感じであったが、自分としては鈴木知幸氏の発言は案外本当なのではないか、と思った。

 

こういう不祥事が起こると、利権やら癒着やら黒幕がいるように思えてしまうが、普通に考えて、こんなに目立つ案件で不正を働こうとする人間がいるだろうか?単純に「生真面目に業務をおこなう職員」と「正確に状況が把握できていなかった上層部」が、居ただけではないだろうか。

 

3.

 

…卑近な例で申し訳ないのだが、自分の知り合いの会社経営者は、最近、社内の「問題」を知ったのだそうだ。

 

なんでも、新サイトのオープンを進めていたのだが、1年を過ぎても終わらない。

構築業務は外部へ委託していたのだが、納期がよく延びる。

しかし、ある程度システムを構築してしまっているため、他の業者へ任せることもできない。

なんやかんやしているうちに、経費が1,000万円近くかかっていたことが判明する。

 

自分は基礎的な知識しかないが、それでも「高すぎるんじゃね?」と思った。

 

サイト制作なんて、今じゃタダみたいな値段でできる。

PHOTOSHOPとかで無料素材や写真をちょっと加工すればいいし、ドメインやサーバー代だってたかが知れている。

そこにWEBショッピングのシステムを実装したい場合にはセキュリティとかの問題が出てくるので業者に任せたほうがよいが、それにしたって100万円を超えずにできるんじゃないだろうか?

 

 

しかし、新サイト案件を担当していた部下がポンコツかというと、そうではなく、一生懸命、真面目に仕事をやっている。彼には、メインの業務が他にあるため、なかば片手間のような形で新サイト案件に関わらざるを得なかった。会社側もコスト削減の関係で、そのような体制を採っていた。

 

 

そして何より、その部下にはデザインやプログラミング(システム構築)の知識がないので、外部業者とのコミュニケーションもうまく取れない。というか、社長を含め、社内の誰も、デザインやプログラミング(システム構築)の知識がない。下手をすると、外部業者から足下を見られ、少々ぼったくられた可能性もある。(いや、むしろ、会社側の無理な要求に誠心誠意応えようと頑張り、その結果、本当に予算が増大した可能性も否定できない)

 

これは「生真面目に業務をおこなう職員」と「正確に状況が把握できていなかった上層部」の構図そのものである。

 

たかだか社員100人前後の会社でもこんなことが起こるのだから、巨大行政組織「東京都」で、何の問題も起きないわけがない。

 

4.

 

でも、何か問題が起きたら、もう、トップが責任を負うしかないんじゃないかと思う。

事実上、犯人が特定できないトラブルだとしても。

 

その覚悟がなければ会社を興してはいけないし(あるいは社員を雇ってはいけないし)、出馬すべきでもない、と思う。

 

じゃあ、2001年12月の「東京都の、築地から豊洲への移転、正式決定」当時の、都知事は…? そう考えれば、はっきり言って、責任の所在は明白である。

 

犯人捜しはキライだけど、責任の負う人や、問題が起きたときの明確なプランは必要だ。

 

それがイヤなら税金を徴収するな、と言いたいですね。

…1回、行政に携わる人達のポケットマネーで移転をやってみたらいいかも。無事移転が終わったら、出資分は返還されて、なおかつ移転に伴う利益の一部ももらえると。そしたらもう必死になるでしょう。たぶんスピードもアップする。

 

いいシステムだけど、たぶん、ほとんどの行政担当者は参加せず辞職するだろうな笑