30歳からのブログデビュー

アラサー男があなたに贈る現代版「徒然草」(つれづれぐさ)

地方の魅力、の話

1.

 

仕事がだいぶ進んできた…というちょっとした余裕から、ちょっと何か書いてみようかと。

 

いや、数日後の〆切までは、本当はあんまり余裕はないのですが…

 

でもまあ、気分転換は必要なので(言い訳?)

 

2.

 

いま考えているのは「地方の魅力」について。

 

ただ「地方」と言っても、栄えている大都市から過疎の村、リゾート地までいろいろあるので、なんとも言えませんが。

 

……そう考えると「地方」っていう言葉の定義はすごく曖昧ですよね。

 

ここが曖昧で共有できていないから「地方創生」なんていうスローガンも、根本療法につながる気がしない「絵空ゴト」に見えてしまうのかも。

 

県単位の地価で見ると、今起きていることは「でかい駅などがある都市部は相場が上がるか、安定していて、その周辺地域は相場が下がってきている」という現象。

 

「地方移住者」(田舎移住者)は現在かなり多いですが、人気の無い土地はとことん人気がないし、人気があったって、それが村や町の経済活性化につながっているのか疑問。こんな感じなのではないでしょうか。

 

そもそも、その村や町にずっといる人は、その環境の魅力に無自覚なことが多い。

そして、高齢者ばかりの土地だと、村おこしと言ったって、ITの「”あ”の字」すら分からなかったりしますし。(自分の祖父母がそうです)

 

さらに根本的な部分だと、当事者が別に、心の奥底では本気で「村おこし・町おこしなんか望んでいない」というケースも多々あると思われます。自発的に行動を起こすのは「危機感」が動機になりますが、普通に生活できていれば、そんなもの持てるほうがおかしいかもしれない。

 

3.

 

今日、ご当地ニュースで見たのですが、自分のいる南の島では酪農が衰退気味で、スーパーに生乳が並ばない日が増えているんだとか。

 

酪農家の高齢化、エサの高騰などが大きな要因ですが、インタビューを見た印象だと、現場のモチベーションもかなり下がっているようです。

 

農業も似たり寄ったりと聞きますが「日本の食は大丈夫なのか?」とちょっと本気で危機感を覚えます。

 

「地方は農業・漁業・酪農が盛んで、おいしいものが溢れている」というのが、一般的な都会人の抱くイメージでしょうが、実際はそんなにのどかで明るい話ではないらしい。いわゆる後継者不足などの問題もあるでしょうが…。

 

4.

 

それから「地方には仕事がない」と言われますが、これはやはり、事実。

 

正確には「建設系や農業など、特定の仕事以外は、あまりない」と言えそう。

 

すると若い人たちは、やっぱり都市部に出て行きますよね。自分もそういう環境に置かれていたら、大学進学や就職などのタイミングで都市部に行ったりとか、考えたと思います。

 

そう考えるとどうしても、ジワジワ地方(田舎)の経済や産業が衰退していく構造がある。「それはやばいよー!」と言って、「地方創生」なるスローガンができる。しかし、言葉が「1人歩き」している。

 

5.

 

うーん、やっぱり、教育なのかな?

こんな時代なので、義務教育を終えたら「職業訓練か、さらに上のレベルの基礎教育かで分ける」とかはいいかな、とは思います。

 

しかも、職業訓練校に行く子に対しては、卒業後の就職先をきちんと保証すること。

けれど将来大学に行きたければ、20代、30代からでも行けるのが当たり前の環境・サポート体制を作ること。

 

いわゆる普通科に進む子は、公務員とか研究者とか、そういうのを目指す子で、とにかくハイレベルであること。名ばかりの「大学」は全部潰してしまって、本当の意味で国内外の多分野でリードを採れる人材を育てること。

 

それで、そういう「知的拠点としての大学」を、のどかな過疎地とか、地価相場の安い田舎におけば、心置きなく勉強できるだろうに…。それで自然に、地域も活性化されるでしょう。

 

そういうことにお金を使わないで、五輪の競技場や築地の移転に莫大な金をかけたり、政務活動費をちょろまかす市議(と、議会の構造)とかに使う余裕なんて、この国にはマジでないと思います。

 

この国の尺度じゃなくて、人類規模で見たときの本当のイノベーションというか付加価値を創り出さないと、この前のギリシアみたいになるかもしれません。

 

まあ、根源的には「資本主義」という体制が、現代に合わなくなってきているのかなあ

とは思いますが、その話はまた別の機会に。

 

6.

 

問題が大きすぎるので、いまちょっと考えて答えが出るものじゃない。

 

自分個人としては、言葉の「地方」しか知らなくて、肌でわかっていないから。

 

データ(入力)が少ないわけですね。

 

旅を続けてみて、そのヒントがつかめたら。

そしてあわよくば、なんらかの形で貢献などできれば…

そんな夢想も密かにしつつ、南の島の夜は更けていきます。