「仕事の向き・不向きを知る方法」の話
1.
2〜3日街を散策してみますと、大体どんな様子で、どんな雰囲気かが分かってきます。
身体の中の空気も現地のそれと入れ替わるようで、到着時に感じる不安や違和感はなくなります。
すると不思議なもので、猫が寄ってきてくれたり、店員さんが笑顔で話しかけてくれたり…。そんなサインが出てくるんですね。不思議です。
場合によっては、空気になじみすぎて、現地の人より現地の人らしくなってしまい「今日、魚取れた?」などと、漁師さんから聞かれたこともありました。これは前の話ですが、どうやら素潜り漁師か何かに間違われたようですね笑
2.
ちなみに今日は、山下達郎、ボブ・マーリー、タリキ・エコー、それから繊細なエレクトロニカなんかを聴きながら歩きました。
朝6時に宿を出て、浜辺で海を眺め、草原のように開けた大変涼しい高台の公園で静かに仕事をして(蚊もいなくて、スゴく美しい場所で、仕事もはかどったので、今後もぜひ利用します!)、ご当地バーガーをテイクアウトしてまた海辺に行き、日焼けしながらの遅めの昼食。
砂浜にささったペリエのグリーンの小瓶が、澄んだ青空や白い雲に映えつつ、あまりの暑さに汗をかいていて。
オニオンリングと、分厚いハンバーガーは、なかなかのおいしさ。
味と言うよりは、そのボリュームのほうが印象的だったかも。
それから、真っ白な砂浜に身を横たえて、体を焼きつつ、自分が巨大な赤外線ヒーターで焼かれる焼き肉になったような気分がして。
表、裏、しっかり焼きながら、遠くのモーターボートや客船を眺めたり。
先ほど帰ってきて、シャワーを浴びて、冷たいコーヒー牛乳を飲んで、今、自室でこれを書いています。書き終わったら、小1時間ほど昼寝をしようかな。
3.
さて、本題。
さっき、シャワーを浴びながらふと思いました。
「そういえば最近、仕事をがんばる、っていう感覚がなくなったな…」
仕事が年々効率化できているほか、先方の求めるものがなんとなく分かるので、迷い無く淡々とできるのが、その要因かと思います。
誰の本か、インタビューで見たのか忘れましたが「がんばります、という言葉は信用しない。必要な事を淡々と、過不足無くやればいいのに」みたいなことを言っている人がいました。
これは本当にその通りで、常に100%の力を出さないと先方に認められない場合「がんばっているから偉いね」ではなく「実は、その仕事、あまり向いていないんじゃない?」と疑ったほうがいいと思います。
少なくとも、オリンピックやアートとか、ごく特定のパフォーマンスを除き「全力を出さないと仕事にならない」というプロを、自分は知りません。
はっきり言って、プロは、片手間でやってもそれなりに認められる仕事をします。
しかし、プライドをもっているので、いい加減な仕事をするケースは少ないでしょうが。
そして、普段の仕事も余力を残しつつ、商品としてパーフェクトなもの(サービス)を仕上げるわけです。
仕事に関しては、完璧さを求めすぎると終わらず、かといって、あまりにいい加減だと文句がくるので、初心者の方にはラインの見極めが難しいはず。プロというのは、そのラインをほぼ完璧に見ぬいて、過不足のない仕事をこなすと思って、ほぼ間違いないでしょう。
4.
このような観点で言えば、その仕事を始めて3〜5年経っても、残業しなくてはならなかったり、成績が上がらなかったり、効率化できなかったり、仕事終わりに精魂尽きていつもクタクタになったり…と言った場合には、残念ながらその仕事が向いていないという可能性も考えるべきではないでしょうか。
そうしたら、転職してもいいし、何らかの技能を身につけてフリーランスになるのも良いかもしれません。場合によっては、カフェやパン屋など、お店を始めるのも良いかも知れない。少なくとも、自分の好きなこと、そして、苦労なくいくらでもやれることを見つけるべきです。人生でたった1度でいいので、真剣に向き合う必要があるでしょう。
少なくとも、自分にとって、違和感のない場所が探せるといいですね。
「…そんなの無理だよ」「自信ないよ」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、人生における多くの時間を、人は仕事に費やします。
だからこそ、自分に合わない仕事をしている方は、かなりの確率で不幸ではないでしょうか?
自分的には、今より多少年収が下がっても、本当に合った業種とか働き方を優先すべきかと思います。よほど明確な目標とかがないのに、お金を貯めるために頑張っても、たぶん現在も、あるいは将来的にも、豊かさは手に入らないかと思います。
だって、働き盛りは「遊び盛り」でもあるわけで、それを犠牲にする損失がどれほどのものか、1度は真剣に考えるべきです。
無理なく働けて、ある程度のパフォーマンスが出せて、その結果、問題なく暮らしていける。いわゆる「適材適所」が、個人にとっても、社会にとっても、経済にとっても、最も良い形。
だから、不向きであるにも関わらず、その場から動かず頑張り続けることは、その人自身も、家族も、社会も、不幸にするケースがあるかもしれません。
……今日は、一体何の話なんだろう笑
まあ、昼寝前のまどろみの中の思いつきなので、ご勘弁下さい。