30歳からのブログデビュー

アラサー男があなたに贈る現代版「徒然草」(つれづれぐさ)

友達って必要なんだろうか?という話

1.

 

30歳を目前にいろいろなことを考える。

 

中でも「友達」に関することは、そこそこ気になるテーマだった。

というか「友達って必要なんだろうか?」という素朴な疑問が常にあった。

 

それに対して「友達なんかいらないよ」と言い切った人がいた。

 

映画監督の押井守氏だ。

 

 

…友達。その不可思議な存在。

 

 

多くの場合「友達」を求めるのは、対外的な動機からではないか、という気がする。

これは何だか、世間体を気にして結婚するのに似ている。

 

 

また、坂本龍一氏が 「現在友達と言える人はほとんどいない」とし、なかなか鋭い分析をしている。以下、インタビューの一部引用。

 

Q.先ほどのお話で、大学に行っていらしたのは主として友達と会うためだった、 と答えていらっしゃいます。

坂本さんにとって友達とはどういう存在でしたか。
やはり、大切なものでしたか。

 

A.それがですね、ぼくは現在友達と言える人はほとんどいないんですよ。
あなたがたにこういう質問をされて、初めて考えましたが、多分友達が必要なのは、 自分が確立していないからなんだと思います。

まず、自分にやることがあれば、 時間がもったいなくて、わざわざ友達に会う為に一時間もかけて学校に なんか行きませんよね。それからブラブラ暇そうな友達を見つけて、そこから またお茶の水なり四谷なり新宿に出かけていき、何をするのでもなくただ ダベっている訳ですから。ぼくにはもう一生、あんな時間の使い方はできないでしょう。

 

ですから、質問の趣旨とは異なりますが、ぼくの現在の気持ちは、友達が大切、 ということとは異なります。因みに現在のぼくの友達の定義は、ぼく(たち)に 何らかの危険があった時に真っ先に電話をする人、です。そうなると、 ただしゃべっていておもしろい人とかは、おちます。もっと本当に頼れる人。

そうするとほとんどいない。ぼくの場合日本に何人か、アメリカに少し、
ブラジルに少し、というように世界中でも何人か、でしょう。

 

本当に頼れるのは、一緒に暮らしている家族ではないでしょうか?
大学時代にダベっていた「友達」とは現在ほとんど交流はありません。
あんなに毎日一緒にいたのに。よく新聞とかで、エライ企業人とかの
昔話で友達の大切さ、なんて書いてありますよね。


ぼく、あんなの信じられない。高校・大学を通して一番「友達」と言えるのは、 高校時代の現代国語の教師だった人です。在学中から「友達」だった。 学校の中では一応、先生・生徒のフリをしていたけど(笑)。"

 (*引用元ページは消失しています:http://www.sakamura-lab.org/tachibana/hatachi/sakamoto.html

 

あと、こんな本もある。

 

 

 

2.

 

男女差別ではないが「友達って必要なんだろうか?」みたいな疑問を持つのは、圧倒的に男性が多いと思う。

 

女性はコミュニケーションに特化した脳の仕組みであるようなので、協調や人付き合いが得意な傾向にあるらしい。

しかし男性には、孤独癖の傾向を持つ人が多いという。脳の仕組みはもちろん、男性ホルモンの影響もあるとか。

 

3.

 

友達がいると、楽しい

友達がいると、憂鬱

友達がいると、面倒くさい

友達がいると、安心する

友達がいると、不安になる

友達がいると、金がかかる

友達がいると、虚しくなる

友達がいると、満たされる

友達がいると…

 

友達はいろんな感情を与えてくれる。

良いことも、悪いことも。

 

 

4.

 

自分の現在の結論は「友達は無理に作る必要はない」というもの。

 

無理に作った友達との付き合いはストレスだし、お金も時間も無駄になる。

 

気の合う友人ができて「一生の友人だ」「何でも話せる」「心の友よ(byジャイアン)」なんて思うこともあるが、些細なすれ違いから離ればなれになることも。

 

でも、それでいいのだ。

 

諸行無常」ではないが、状況は常に変わる。

 

もしかしたら、何かの縁で再会する「友達」もいるかもしれない。

その時は、心から喜ぼう。

 

あるいは今後、もう一生会わない(会えない)「友達」もいるだろう。

 

 

でも、それでいいのだ。

 

友達がいない時期があってもいい。

 

なぜか手に負えないくらい、たくさんの友達ができてしまう時期があってもいい。

 

 

友達がいない人も、決して悲観する必要はない。

ただし、知り合いや家族など、それ以外の「人のネットワーク」がゼロになることだけは避けるべきだろう。